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叱れない時代の管理職を救う 愛のあるフィードバックの技術

開催日:2026.10.06

主催

上郡町商工会・法人部会

人には優しく、基準には妥協しない。パワハラを恐れて黙る管理職を、部下の成長を支える対話の担い手へ変える、明日から使えるフィードバックの技術。


2026年10月6日開催「愛のあるフィードバックの技術」セミナーチラシ

▶セミナー概要

  • パワハラを恐れて黙る管理職を救う、「人には優しく、基準には妥協しない」という新しい軸

  • 心理的安全性と成果基準の4ゾーンで、「優しい」と「甘い」の境界を見える化

  • GoodとMoreを事実から伝え、耳の痛い話を「ダメ出し」から「期待」へ変換

  • 月1回30分・1面談1目的の1on1で、突然の「辞めます」を防ぐ対話を設計

  • 事実→基準→影響→本人の認識→次の行動→支援。怒らず、曖昧にせず育てる6ステップ


▶セミナーでお伝えしたこと

2026年10月6日、上郡町商工会・法人部会様主催の人材育成・コミュニケーションセミナーで、「叱れない時代の管理職を救う 愛のあるフィードバックの技術」をお伝えしました。会場は上郡町商工会館です。「厳しく言ったら辞めてしまうかもしれない」「パワハラと言われるのが怖い」「でも、何も言わなければ成長しない」。この板挟みは、いま管理職の皆さんが抱える、とても切実な悩みです。

今回、私がいちばん大切にしたのは、「人には優しく。基準には妥協しない」という考え方です。相手を傷つける必要はありません。しかし、仕事として求める基準まで下げる必要もありません。「優しい上司」と「甘い上司」は、似ているようでまったく違います。優しい上司は相手の事情を理解し、困ったときに支援します。甘い上司は、できていなくても何も言わず、本人が嫌がることを避け、求める水準まで下げてしまいます。

私は新卒後の20年間、人材・採用業界で仕事をしてきました。人の成長は、正しいことを強く言えば進むほど単純ではありません。だからといって、何も言わないことが優しさでもありません。フィードバックは、部下を言い負かす場ではなく、上司と部下が「次にできる方法」を一緒に考える時間です。上司が偉そうに正解を配るだけでは、せっかくの対話もすぐに“説教タイム”へ変わってしまいます。

そこで、心理的安全性と成果基準を掛け合わせた4つのゾーンを使い、職場の状態を見直しました。心理的安全性が高くても成果基準が低ければ、居心地は良いけれど成長できない「ぬるま湯」になります。反対に、成果基準が高くても心理的安全性が低ければ、ミスや不安を隠す「萎縮」が生まれます。目指すのは、言いにくいことを言えて、なおかつ仕事の基準も下げないハイパフォーマンスの状態です。

事実をもとに穏やかにフィードバックを交わす上司と若手社員のイメージ写真

定期的なフィードバックでは、月1回30分の1on1を例に、GoodとMoreをどう組み立てるかを扱いました。Goodは「よかった」で終わらせず、何がどう良く、組織にどう貢献したのかまで伝えます。Moreは過去へのダメ出しではなく、未来への期待です。「ここを直せ」ではなく、「ここが変われば、あなたの仕事はもっと伝わる」と、その先のメリットまで言葉にします。そして成否の9割を決めるのが準備です。日々の行動をメモし、主観ではなく事実から話し始めるだけで、部下の受け止め方は大きく変わります。

ミスや期限遅れが起きたその場では、「事実→基準→影響→本人の認識→次の行動→支援」の6ステップで対話します。「なんでできなかったの?」と過去を何度も説明させるより、「次に同じ状況になったら、どうする?」と未来へ時間を使う。「責任感がない」と人を評価するのではなく、「期限までに提出されていなかった」と行動を具体的に伝える。怒らなくても、基準は明確にできます。

ケース演習では、締め切りを守れなかった若手と、同じミスを繰り返した若手への言葉を考えました。「前にも言ったよね?」「何回言えば分かるの?」は、言いたくなる気持ちは分かります。人間ですから、毎回仏様のような顔ではいられません。ただ、その一言で相手を反省させても、次にできるようになるとは限りません。「今回はどのように確認した?」「次は確認のやり方をどう変えられそう?」と、本人の考えを引き出し、必要な支援を一緒に決めることが大切です。

そして、部下のミスを指摘する前に、自分の指示も疑います。目的、完成形、期限、優先順位、判断基準、途中確認のタイミングまで伝えていたか。「言った」と「伝わった」は違います。「完成したら持ってきて」ではなく、「20%できたところで一度見せて」と決めれば、大きなやり直しを防げます。任せることと、放置することは違います。

愛のあるフィードバックとは、相手に嫌われないための優しい言葉ではありません。人を否定せず、改善してほしい行動は曖昧にせず、次にできる方法を一緒に考えることです。まず明日、一つの事実をもとに「次はどうする?」「私にできる支援はある?」と聞いてみてください。その短い対話が、若手の成長と、管理職自身の安心を同時につくっていきます。


人事の扉株式会社では、採用・定着・ショート動画制作・SNS運用・コミュニケーション研修など、企業・団体の課題に合わせた研修・講演を実施しています。身近な事例を交えながら、参加者が自分ごととして考え、明日からの行動につなげられる研修をお届けします。

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