採用動画は、音を消して確認する。
Column
採用SNS
2026.10.19

採用動画の公開前に、音を消して見直してみる。誰の、何の仕事かが伝わる字幕になっているか。小さな画面での読みやすさと、言葉の省きすぎを確認します。
こんにちは。「相手が読める速さにしましょう」と言う役なのに、もし自分の長話に字幕を付けたら、文字を減らす前に再生速度を下げたくなりそうな、人事の扉株式会社の桜井透です。
採用のショート動画を仕上げたら、最後に一度、スマートフォンの音を消して見てみる。この確認を、公開前の手順に入れるといいと考えています。音楽に合わせて気持ちよく流れる動画でも、音がなくなると「結局、何の仕事だっけ」となることがあるからです。
ここで確かめるのは、話した言葉が全部字幕になっているかだけではありません。初めて会社を知る人が、誰が登場していて、どんな作業をしているのかを追えるか。社内では説明不要の場面ほど、外から見ると手がかりが足りないかもしれません。
たとえば、パソコンに向かう社員の映像に「朝はこれから」と出す場合。「これ」が何かは、撮った人には分かります。候補者には、営業の準備なのか、受注の入力なのか、まだ分かりません。実際の仕事内容を確かめたうえで「受注した内容をシステムに入力」と書けば、見る場所が定まります。これは字幕を直すための例で、どの会社にも同じ表現を使うという話ではありません。
字幕を短くするときには、条件まで落とさないように気をつけます。「先輩に確認しながら進める」を「一人で進める」に変えたら、短縮では済みません。「繁忙期を除く」など、受け取り方を左右する言葉も同じです。言い切ったほうが画面はすっきりしても、仕事内容が変わって見えたら困ります。
次に、編集画面を離れて、縦向きのスマートフォンで普通に再生します。一時停止しなくても読めるか。白い服や明るい背景に文字が埋もれていないか。投稿画面のボタンや説明文に、大事な字幕が重ならないか。端末や投稿先によって見え方は違うので、実際に載せる画面のプレビューで確かめます。
読めなかったら、文字を小さくして詰め込む前に、言葉を減らすか、場面を少し長くします。それでも窮屈なら、その動画に入れる説明を絞る。詳しい勤務条件や募集要項へ進める案内も用意し、短い字幕だけで全部を説明しようとしないほうが親切です。
確認を頼める相手がいるなら、「分かりやすい?」より「何をする仕事に見えた?」と聞いてみます。編集に参加していない人の答えと、伝えたかった仕事内容が違ったら、そこが直す場所です。「いい感じですね」だけでは見つからない抜けを、具体的な言葉で確かめられます。
最後は音を戻して、字幕と発言の意味がずれていないか、話し手を取り違えて見えないかを確認します。音を消すのは、声や話し方を軽く扱うためではありません。声が届かない場面でも、仕事の説明を置き去りにしないためです。
今日直す動画を一本選ぶなら、まず冒頭の字幕から。会社の人には分かる「あれ」「これ」を、初めて見る人にも分かる仕事の言葉に変えてみる。その小さな確認から、採用動画を整えていきましょう。
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