求人票を直すなら、まず職種名から。
Column
人事お勧め本
2026.10.18

求人票を直したいけれど、どこから手を付ければよいか迷う。そんな採用担当者へ、原稿や職種名の書き方を扱う実用書と、すぐに試せる見直し方を紹介します。
こんにちは。AIに「遠慮せず、厳しくフィードバックして」と頼み、厳しく指摘されると機嫌が悪くなる人事の扉株式会社の桜井透です。
今日の一冊は、福留文治さん・児玉里美さんの『採用がうまくいく会社がやっていること』(かんき出版)です。求人原稿の作り方や職種名の書き方、求人媒体の使い分けなど、採用担当者が手元の仕事に置き換えて考えやすいテーマを扱っています。
出版社の紹介によると、すぐに実践できる採用ノウハウを中心にまとめた本です。求人、面接、内定から入社直前、入社直後という段階ごとに章が分かれているので、今困っている箇所から読み始める使い方を勧めます。最初から全部読み切ってから動こうとせず、求人票を開いた横に置く。そんな付き合い方ができる実用書です。
今回、僕が入口に選びたいのは、職種名の書き方です。求人票の本文を一生懸命直していても、一覧に出る名前から仕事が想像できなければ、その先を読んでもらう前に通り過ぎられるかもしれません。社内で通じる名前と、仕事を探す人に伝わる名前は、必ずしも同じではありません。
ここからは本の文章の引用ではなく、僕からの見直し例です。たとえば「業務スタッフ募集」だけでは、電話を受ける仕事なのか、商品を運ぶ仕事なのか分かりません。実際の中心業務が受注処理なら、「受注入力・電話対応の事務スタッフ」のように、何を担当するかが伝わる名前にできないか考えます。
ただし、検索されそうな言葉を足せばよいわけではありません。営業が中心なのに「事務」と書いたり、経験が必要なのに「未経験歓迎」と付けたりすれば、応募者の期待と仕事内容がずれます。言葉を整える前に、入社した人が最も多く時間を使う仕事を確認する。その実態から職種名を決める順番を大切にしています。
次に、求人票の冒頭を見ます。会社の沿革から始めていないか。抽象的な「幅広い業務」で済ませていないか。職種名で示した仕事について、扱う商品やサービス、相手になるお客様、担当する作業を具体的に書く。社内の人にしか分からない略語も、ここでほどいていきます。
見直すときは、職種名と仕事内容の最初の段落を並べて、現場の担当者に確認してもらうと進めやすいと思います。「この名前を見て入社したら、実際の仕事と違うと感じないか」。採用担当者だけで文章を磨くより、仕事をしている人に確かめる理由がはっきりします。
この本は、求人を出すことになったけれど、何を直せばよいか分からない方に紹介したい一冊です。今日は求人の章から、自社の原稿に使える視点を探してみる。僕ならまず、一覧に表示される職種名と、仕事内容の冒頭を見比べます。採用の勉強を、今出している求人票の修正につなげていきましょう。
紹介書籍:『採用がうまくいく会社がやっていること』福留文治・児玉里美著/かんき出版
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