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採用動画は、できるまでを映す。

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2026.11.04

採用動画は、できるまでを映す。

手際よく働く先輩の動画を見て、未経験者は初日を想像できるとは限りません。教わりながら仕事を覚える過程を映す、採用動画の組み立て方を伝えます。

 


 

こんにちは。後輩に好きなんを頼んでええで、とメニューを渡し、相手の指が止まるたびに値段を確認している人事の扉株式会社の桜井透です。

 

採用動画で社員の技術を紹介するとき、上手にできた場面ばかりを選んでいませんか。仕事の魅力は伝わっても、未経験の人には、自分がそこへたどり着く道筋が見えないことがあります。

 

例えば、製品を箱へ詰める仕事の紹介です。慣れた社員が迷わず手を動かし、きれいに仕上げる映像だけでは、見る人に求める速さまで高く映るかもしれません。募集要項に「未経験歓迎」と書いてあっても、初めからこの動きが必要なのかという不安は残ります。

 

そこで撮影前に、現場の教育担当者へ、新人が最初に任される作業を聞きます。どこまでを一人で行い、どこから先を先輩に確認してもらうのか。仕事全体を細かく紹介するより、最初の一歩を一つに絞るほうが、入社後の姿を具体的に伝えられます。

 

先ほどの箱詰めなら、見本と品物を見比べる場面、手順を教わる場面、詰め終わった箱を先輩と確認する場面をつなぎます。これは構成の例です。実際に撮るのは、自社で行っている教え方に限ります。撮影のためだけに丁寧な指導を演出すると、入社後の現実とずれてしまいます。

 

大切なのは、新人の失敗を見せ場にしないことです。手が止まった人の表情を追うより、先輩が何を見せ、どこを一緒に確認しているかを映します。撮影する社員には、仕事を覚える過程を紹介する目的を説明し、公開前に映像と字幕を確認してもらいます。

 

字幕にも、実際の担当範囲を添えます。「すぐに一人でできます」と一括りにせず、初日に扱う作業や、先輩の確認が必要な工程を具体的に示します。習得にかかる期間に個人差があるなら、特定の社員の速さを全員の標準にしない配慮も必要です。

 

次の撮影では、完成した仕事の映像を増やす前に、教える人の隣へ立ってください。新人が最初に触る道具、見る見本、確認を頼む相手を一つずつ確かめます。採用動画に載せるのは、上手に働ける将来だけでなく、そこまで支える職場の姿です。

 


 

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