社員インタビューは、台本を読ませない。
採用SNS
Column
2026.10.5

社員インタビューは、うまく話すことより本人の言葉が大切です。整いすぎた台本を手放すと、その会社で働く人の温度や考え方がまっすぐに伝わります。
こんにちは。自然に話してくださいと言った直後、自分だけカンペを五枚用意していた人事の扉株式会社の桜井透です。
完成原稿より、社員本人の言葉を大切にする
社員インタビューの台本を一字一句つくると、撮影は安心です。しかし、社員が文章を読むことに集中すると、声の温度も表情も消えてしまいます。応募者が知りたいのは、広報担当が整えた正解ではなく、実際に働く人が何を感じ、何を考えているかです。多少言い直しても、本人の言葉のほうが信頼されます。
具体的な出来事を聞き、会話を掘り下げる
質問は抽象的にしすぎないでください。「会社の魅力は何ですか」では、答えも抽象的になります。「入社初日に助かったことは」「最近、先輩に相談したのはどんな場面ですか」「辞めたいと思った時期はありましたか」。具体的な出来事を聞くと、その人にしか話せない内容が出てきます。
聞き手の役割は答えを教えることではなく、話を深くすることです。「そのとき、どう思いましたか」「誰が声をかけましたか」「入社前の想像と何が違いましたか」と一段掘る。縦型スマートフォンの前で会話を続けるだけでも、暗記した台本より自然な採用ショート動画になります。
人柄が伝わる間を残し、質問のテーマだけ共有する
編集では、言いよどみをすべて消す必要はありません。長すぎる間や重複は整えつつ、笑いや迷いは少し残す。その間に人柄が表れます。完璧な話し方に寄せるほど、別の社員が話しても同じ動画になってしまいます。会社らしさは、言葉の揺れの中にもあります。
撮影前に共有するのは完成原稿ではなく、質問のテーマだけで十分です。社員が自分の経験を思い出す時間をつくり、本番では会話として聞く。台本を減らすことは準備を減らすことではありません。本音が出る準備に変えることです。
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